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インプラントは本当に痛い?手術中・術後の痛みと対策を解説
インプラント治療に興味はあるけれど、「痛そうで不安…」と感じていませんか?
実際のところ、インプラントは治療中の痛みはほとんどなく、術後の痛みも多くの方が鎮痛剤でコントロールできる程度です。とはいえ、痛みの感じ方には個人差があり、手術内容によっても違いがあります。
本記事では、インプラント治療における「痛みを感じやすいタイミング」や「主な原因」「痛みをやわらげるための工夫」についてわかりやすく解説します。治療に踏み出す前に、痛みの不安を正しく理解し、安心できる選択をしていきましょう。
インプラントの手術中は痛みを感じる?
「インプラントの手術って、やっぱり痛いのかな…?」と不安に思う方は多いかもしれません。しかし、手術中に強い痛みを感じることはほとんどありません。なぜなら、インプラント手術ではあらかじめ局所麻酔(部分麻酔)がしっかり効いてから治療が始まるからです。
この麻酔は、歯を抜くときと同じように使われるもので、処置中の痛みをブロックしてくれます。実際に手術を受けた方からは「押されるような感覚はあったけど、痛みはなかった」という声もよく聞かれます。
つまり、痛みが心配でインプラントに踏み出せないという方も、安心して治療に臨める環境が整っているということです。不安がある方は、事前に歯科医院に相談して、麻酔の方法やサポート体制について聞いてみましょう。
インプラント手術後に「痛み」を感じやすいタイミング
インプラント手術中は麻酔が効いているため、ほとんど痛みを感じることはありません。ただし、手術後は麻酔が切れたあとに、少しずつ痛みや腫れが出てくることがあります。
とはいえ、これは多くの方が経験する自然な経過で、ほとんどの場合、薬を飲めば十分にコントロールできます。
ここでは、特に痛みを感じやすい2つのタイミングについて見ていきましょう。
手術直後〜48時間の痛み
インプラント手術を終えて麻酔が切れると、鈍い痛みや違和感を感じることがあります。
この痛みのピークは手術当日から翌日くらいまで(おおよそ6〜12時間後)といわれており、2日目には落ち着いてくる方がほとんどです。
痛みの感じ方には個人差がありますが、処方された痛み止めをきちんと服用すれば、日常生活に支障が出るような強い痛みになることはあまりありません。
また、同時に軽い腫れや内出血(青あざのような変色)が出ることもありますが、これも一時的なものです。冷やしすぎないようにしながら、なるべく安静にして過ごすことが回復のポイントです。
1週間以降の痛み
通常、手術から3〜5日ほどで痛みや腫れはおさまり、1週間後にはほとんど違和感がなくなる方が多いです。ただし、人によっては1週間以上たっても軽い痛みや違和感が続く場合があります。
このような場合でも、多くは自然な治りかけの痛みで心配いりませんが、以下のような症状があるときは注意が必要です。
- ・ズキズキするような強い痛みが続いている
- ・歯ぐきが腫れてきた
- ・インプラントのまわりから膿(うみ)が出ている
このような症状があるときは、感染や炎症の可能性があるため、早めに歯科医院を受診しましょう。
インプラントの痛みを感じる原因
インプラント治療では、「痛みが少ない」とよく言われますが、まったく痛みがないわけではありません。
特に術後には、一時的に痛みや違和感を感じることがあります。これは治療の内容や体の反応によっても変わります。
ここでは、インプラント治療で痛みを感じやすい主な原因についてご紹介します。
麻酔が切れたとき
インプラント手術では局所麻酔(部分麻酔)がしっかりと使われるため、治療中に痛みを感じることはほとんどありません。しかし、手術後に麻酔が切れると、ジンジンとした痛みや重だるさが出てくることがあります。
この痛みは一時的なもので、多くの場合、処方された痛み止めを飲めばしっかり抑えられます。また、腫れや違和感を伴うこともありますが、2〜3日で落ち着いてくる方がほとんどです。
骨の造成手術をしたとき
インプラントを入れる部分の骨が足りない場合には、「骨造成(こつぞうせい)」という補強の手術が必要になることがあります。
この処置は、通常のインプラントよりも手術の範囲が広がるため、術後に少し強めの痛みや腫れが出ることがあります。
とはいえ、これもしっかりとした術後ケアや薬の服用でコントロールできる範囲です。事前に説明を受けていれば、落ち着いて対応できるでしょう。
抜糸をしたとき
手術後、歯ぐきを縫った場合は、約1週間〜10日後に「抜糸(ばっし)」を行います。このときに「チクッ」とした軽い痛みを感じることがありますが、ほんの一瞬で終わる処置です。
歯ぐきの状態によっては、まったく痛みを感じない方もいます。どうしても怖い場合は、麻酔や表面麻酔で対応できる場合もあるので、事前に相談しておくと安心です。
骨の移植をおこなったとき
骨の量が大きく不足している場合には、自分の体の別の部位や人工の骨を使って「骨の移植(骨移植)」をすることがあります。この処置はやや大がかりになるため、術後にズキズキするような痛みが出やすい傾向にあります。
ただし、こちらも医師の技術や使用する材料、術後のケアによって痛みはしっかりコントロールできます。痛み止めを使えば、日常生活に大きな支障が出るほどの痛みになることは少ないでしょう。
インプラント治療で痛みを抑えるためにできること
インプラント治療は、「思ったより痛くなかった」という声が多い治療です。ですが、少しでも痛みの不安を軽くしたい方のために、痛みを最小限にするための工夫や対策をご紹介します。
患者さん自身で気をつけられることはもちろん、歯科医院側の配慮や技術によっても痛みは大きく変わります。安心して治療を受けるために、ぜひ参考にしてください。
精密な診断とシミュレーションで神経や血管を回避する
インプラント治療では、歯ぐきの下にある骨の中へ人工の歯根を入れる必要があります。そのため、周囲にある神経や血管を傷つけないことがとても大切です。
現在では、CTや3Dシミュレーションを使って、骨の状態や神経の位置を事前に詳しく確認することができます。
これにより、安全で正確な位置にインプラントを入れることができ、痛みやトラブルを防ぐことが可能です。
手術時の麻酔方法を選ぶ
インプラント手術では、局所麻酔(部分麻酔)が基本ですが、不安が強い方や緊張しやすい方には「静脈内鎮静法(じょうみゃくないちんせいほう)」という方法もあります。
これは、点滴でお薬を入れて、うとうと眠ったような状態で手術が受けられる方法です。痛みはもちろん、緊張や恐怖心も感じにくくなるため「いつの間にか終わっていた」と言われる方も多いです。
経験豊富な医師によるオペでダメージを最小限に
インプラント手術の痛みや腫れの程度は、担当する歯科医師の経験や技術にも左右されます。たとえば、必要以上に歯ぐきを切らない・骨を削りすぎないといった丁寧な処置ができるかどうかは、経験によるところが大きいです。
経験豊富な医師は、術後の痛みや腫れを最小限におさえる工夫を多く知っているため、安心して任せることができます。
処方薬の正しい服用で痛みと炎症をコントロールする
インプラント手術後には、痛み止めや抗生物質などの薬が処方されます。これらの薬を正しく、決められた時間にきちんと飲むことが大切です。
痛くなってから飲むのではなく、あらかじめ飲んでおくことで痛みを予防できることもあります。
術後は冷やしすぎず安静に
手術後の腫れや痛みを抑えるには、体の回復を助けるような生活を意識することも大切です。
たとえば、手術当日は激しい運動を避ける、十分に睡眠をとる、刺激物を避けたやわらかい食事をするなど。また、腫れている部分は軽く冷やす程度にとどめましょう。冷やしすぎると血流が悪くなり、かえって治りが遅くなることもあります。
不安や痛みに敏感な方は事前に相談する
「痛みに弱い」「過去に歯科治療でつらい思いをした」といった方は、遠慮せずに歯科医師に気持ちを伝えてください。
事前に話しておくことで、麻酔の方法を工夫したり、手術の進め方をゆっくりにしたりと、個別に対応してもらうことができます。
不安を一人で抱えず、一緒に解決策を考えてくれる医院を選ぶことが、安心して治療を受ける第一歩となるでしょう。
もし痛みが長引いたら?考えられるトラブルと対処法
インプラント手術後の痛みは、通常2〜3日ほどで落ち着いてくることが多いです。しかし、まれに1週間以上たっても痛みや違和感が続く場合があります。
そのようなときは、何らかのトラブルが起きている可能性もあります。ここでは、考えられる代表的な原因と、その対処法についてご紹介します。
「これって大丈夫?」と不安になったときは、早めに歯科医院に相談することが大切です。
インプラント周囲炎
インプラントの周りに炎症が起きるトラブルを「インプラント周囲炎(しゅういえん)」といいます。これは、インプラントの歯ぐきや骨が歯周病のような状態になる病気です。
症状としては、以下のようなものが代表的となります。
- ・歯ぐきが赤く腫れる
- ・押すと痛い
- ・出血や膿(うみ)が出る
- ・インプラントがぐらつく
原因は、歯みがき不足やメンテナンスの間隔が空いてしまうことなど。進行すると、インプラントを支えている骨が溶けてしまうこともあるので、注意が必要です。
早期発見・早期治療で改善できるケースも多いため、違和感を感じたらすぐに歯科医院を受診しましょう。
神経損傷
インプラントを入れる位置が、顎の中の神経に近い場所だった場合、まれに神経を刺激してしまうことがあります。
これにより、以下の症状が出ることがあります。
- ・あごや唇のしびれ
- ・ピリピリした感覚
- ・違和感や鈍い痛みが続く
ほとんどの場合は数週間〜数か月で自然に回復しますが、症状が強い場合や長引くときは、早めに歯科医院で検査を受けてください。
CTなどの精密検査をもとに、事前に神経の位置を確認しておくことで防げるリスクでもあります。手術前にしっかりと説明を受け、安心できる歯科医院を選ぶことも大切です。
骨結合不全/ネジゆるみ
インプラントは、チタン製の人工歯根が骨としっかり結びつくことで安定します。この結びつきを「骨結合(こつけつごう)」といいます。
しかし、体質や生活習慣などの影響で、以下のトラブルが起きることも考えられます。
- ・骨としっかり結合しない(骨結合不全)
- ・インプラント本体やネジがゆるんで動いてしまう
このような場合、噛んだときに違和感がある・痛みがある・グラグラするなどの症状が出ることがあります。放っておくと状態が悪化する可能性があるため、少しでも異変を感じたら早めの受診が必要です。
再調整や再治療で対応できるケースも多いため、自己判断せずに、まずは相談してみましょう。
インプラントの痛みに関するよくある質問
インプラント治療に興味はあっても、「痛くないの?」「術後はつらくない?」と不安に思う方は多いものです。
ここでは、患者さんからよく寄せられる「痛み」に関する質問をまとめました。事前に知っておくことで、心構えができて安心につながります。
インプラント手術は本当に痛くないの?
はい、手術中は麻酔がしっかり効いているため、ほとんどの方が痛みを感じません。歯を抜くときと同じように、局所麻酔(部分麻酔)を使いますので、処置中に痛みを感じることはごくまれです。
また、不安が強い方には「静脈内鎮静法(眠ったような状態で受けられる麻酔)」も可能な場合があります。知らないうちに終わっていた」という方も多くいらっしゃいます。
術後にどれくらい痛みますか?何日くらい続きますか?
術後の痛みは、手術の当日~翌日にかけてがピークで、2〜3日以内におさまる方が多いです。痛みの程度は「じんわりと重たい感じ」や「鈍い痛み」で、歯を抜いたときと似たような感覚といえます。
1週間以上続くような痛みがある場合は、念のため歯科医院に相談しましょう。
痛み止めはどれくらい効きますか?何日飲む必要がありますか?
多くの方が処方される痛み止めを飲めば、痛みは十分にコントロールできています。通常は、手術当日〜2日目くらいまで飲むだけで済むケースがほとんどです。
歯科医の指示に従って「痛くなる前に飲む」ことで、より効果的に痛みを抑えることができます。
手術後に腫れたり内出血が出ることはありますか?
はい、手術後に軽い腫れや内出血が出ることは珍しくありません。腫れは主に2〜3日後に出やすく、1週間以内にはおさまってくることがほとんどです。
内出血は、皮膚がうっすら紫色や黄色に変色することがありますが、時間とともに自然に消えていきます。
インプラントの手術後に気をつけることはありますか?
術後は、できるだけ安静に過ごすことが大切です。特に気をつけたいのは以下のポイントです。
- ・強いうがいは避ける(血が止まりにくくなることがあります)
- ・熱い飲み物や刺激物は控える
- ・飲酒・喫煙・激しい運動は数日控える
- ・処方された薬は正しく飲む
また、食事はやわらかいものからスタートし、患部にできるだけ負担をかけないようにしましょう。
痛みが少ない歯科医院をどう選べばいい?
痛みに配慮してくれる歯科医院を選ぶことが、安心して治療を受けるための大切なポイントです。
以下のような点をチェックしてみてください。
- ・CTや3D診断で精密なシミュレーションをしているか
- ・麻酔の種類や説明が丁寧か
- ・静脈内鎮静法など、不安軽減の方法があるか
- ・実績があり、症例数が豊富かどうか
- ・不安や質問にしっかり向き合ってくれるか
まずはカウンセリングで気になることを相談してみるのがおすすめです。無理に治療を進めるのではなく、一緒に方法を考えてくれる医院なら安心ですね。
福岡でインプラント治療を検討中なら加納歯科クリニックにご相談ください
インプラント治療において「痛み」や「不安」を感じている方へ。私たち渡辺通駅加納歯科クリニック(福岡)では、安心して治療に臨んでいただくための技術力・設備・対応力を大切にしています。
CTとマイクロスコープを駆使した精密なインプラント治療
加納歯科クリニックでは、インプラントの成功に欠かせない歯科用CTとマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を導入しています。CTによって立体的に骨や神経の位置を把握し、マイクロスコープで細部までしっかり確認することで、的確な診断と処置が可能になります。
これにより、術中のリスクを減らし、術後の痛みやトラブルを最小限に抑えることができるのです。
単に設備を揃えるだけでなく、CTとマイクロスコープを併用し、使いこなす技術力があるからこそ、多様な症例にも対応できるのが当院の強みとなります。
専門分野の歯科医師が連携|“チーム医療”でより確実な治療を
インプラント治療は、外科処置・噛み合わせ・補綴(被せ物)と多岐にわたる治療の融合が求められる分野です。
加納歯科クリニックでは、補綴(かぶせ物)治療を専門とする歯学博士が中心となり、歯周病・外科処置・被せ物の専門医と連携しながらチームで治療にあたっています。
一人の歯科医が全てを行うのではなく、それぞれの分野のプロが連携することで、より質の高い医療を提供できるのです。1+1を2ではなく、5にも10にもできる。それが、私たちが目指すインプラント治療です
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加納歯科クリニックでは、初回カウンセリングを重視し、患者様のご希望・生活スタイル・ご予算などに応じて、最適な治療方法をご提案しています。
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