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コラム

入れ歯が喋りにくいのはなぜ?考えられる原因と治療法まとめ

「入れ歯を入れてから言葉がはっきり出ない」「会話中にズレて喋りにくい」と感じる方は少なくありません。入れ歯の喋りにくさは、慣れの問題だけでなく、ガタつきや厚み、咬み合わせなどの原因が隠れていることもあります。

 

この記事では、入れ歯で喋りにくくなる主な原因と、自分でできる対策や歯科での改善方法をわかりやすく解説します。また、通常の入れ歯では解決できない場合に有効なインプラント義歯(オーバーデンチャー)についてもご紹介。「人前で話すのが不安」「会話をもっと自然に楽しみたい」とお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

 

入れ歯で喋りにくくなる原因

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入れ歯を入れてから「言葉がはっきりしない」「会話がぎこちない」と感じる方は少なくありません。

 

喋りにくさの原因は一つではなく、入れ歯そのものの問題から体や心の状態まで、さまざまな要因が関わっています。ここでは代表的な原因を詳しくご紹介します。

 

 

まだ入れ歯に慣れていない

新しい入れ歯を入れた直後は、口の中のスペースや舌の動きがこれまでと変わるため、発音に影響が出やすくなります。

 

特に「サ行」や「タ行」など、舌先を使う音は舌の位置が微妙に変わるだけで言いづらくなります。

 

多くの場合、数日〜数週間で舌や唇が自然に慣れ、喋りやすさは改善していきますが、人によっては慣れるまでに時間がかかることもあります。

 

入れ歯のガタつき・浮きがある

入れ歯が歯ぐきにしっかり合っていないと、会話の最中にカタカタ動いたり、わずかに浮いたりすることがあります。

 

その結果、発音が不明瞭になり「口の中で何かが動いている感じ」が喋りにくさを生み出します。

 

ガタつきは、咬み合わせの調整や内面に材料を足すリラインという処置(裏打ちを敷きかえる処置)で改善が可能です。合っていない入れ歯を無理に使い続けるのは、喋りづらさだけでなく歯ぐきの痛みの原因にもなるので注意が必要です。

 

材質や厚みが発音を邪魔している

入れ歯の床(歯ぐきに接するピンク色の部分)が厚すぎると舌の可動域が狭まり、空気の流れも妨げられます。そのため「ス」「ツ」「ラ」などの発音がはっきり出なくなるケースがあります。

 

保険の入れ歯は耐久性を優先するため厚く作られることが多いですが、自費の金属床や薄型設計の入れ歯なら厚みを抑えて作れるため、発音のしやすさが改善しやすいです。

 

舌や口の動きが制限されている

入れ歯の大きさや形状が合っていないと、舌が動きにくくなったり、口の中で必要な空間が確保できなかったりすることがあります。

 

特に上あごの入れ歯は、発音に大切な「舌の接触面」を覆ってしまうため、言葉がこもる原因になりやすいです。

 

この場合は、設計を見直すことで改善できる可能性があります。

 

長期間の使用による変形や摩耗が起きている

入れ歯は毎日使っているうちに人工歯がすり減ったり、素材が変形したりして、少しずつ合わなくなることがあります。そうなると安定性が失われ、発音が不自然になったり、話すたびにズレるようになります。

 

「何年も同じ入れ歯を使い続けている」という方は、定期的な点検や作り替えが必要かもしれません。

 

精神的な緊張や不安がある

「話している途中に入れ歯が外れたらどうしよう」という不安や緊張も、喋りにくさを引き起こす大きな要因です。

 

実際には外れにくい設計であっても、意識してしまうことで口の動きがぎこちなくなり、言葉が出にくくなることがあります。

 

こうしたケースでは、安定性の高い入れ歯やインプラント義歯を選ぶことで安心感が得られ、自然な会話に戻れる方も多いです。

 

喋りにくい入れ歯を放置するとどうなる?

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「そのうち慣れるだろう」と喋りにくさを我慢して入れ歯を使い続けると、口の中や体にさまざまな悪影響が出てしまうことがあります。

 

ここでは、特に注意したい2つのリスクを紹介します。

 

咬み合わせが悪化して噛みにくくなる

入れ歯がしっかり合っていない状態で使い続けると、上下の歯の咬み合わせがずれてしまうことがあります。咬み合わせが悪くなると、ただ「噛みにくい」だけでなく、

 

  • ・特定の歯や歯ぐきに強い負担がかかる
  • ・食べ物をうまくすりつぶせず、胃腸への負担が増える
  • ・残っている歯にもトラブルが広がる

 

といった影響が出ることもあります。その結果、食事の楽しみが減ったり、健康全体にも悪影響を及ぼす可能性があるのです。

 

顎や筋肉に余計な負担がかかる

合わない入れ歯を使っていると、噛むときに顎の関節や周囲の筋肉が無理に動かされる状態が続きます。

 

これにより以下のトラブルが起こることもあります。

 

  • ・顎関節症のリスクが高まる
  • ・口を開けると痛みや違和感が出る
  • ・頭痛や肩こりといった全身の不調につながる


「喋りにくい」「噛みにくい」といった小さな違和感でも、放置すると顎や体全体の不調に発展する可能性があるため注意が必要です。

 

入れ歯が喋りにくい場合の対策・改善策

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入れ歯の喋りにくさは、調整や工夫によって改善できることが多くあります。「仕方ない」と我慢するのではなく、少しずつ試すことで日常生活がぐっと快適になります。ここでは代表的な改善策をご紹介します。

 

正しい入れ歯の発音トレーニングをする

入れ歯を入れたばかりの頃は、舌や唇の動きにまだ慣れていないため、発音がぎこちなく感じることがあります。

 

そんなときは、声に出して文章を読む・鏡を見ながら発音を練習するなどのトレーニングが効果的です。

 

特に「サ行」「タ行」「ラ行」は舌の位置が影響しやすい音なので、繰り返し練習することで滑らかに話せるようになっていきます。

 

 

咬み合わせを再調整する

入れ歯の喋りにくさは、咬み合わせのズレが原因になっていることも多いです。噛み合わせが合わないと、舌や唇の動きが自然にできず、発音や会話に支障が出てしまいます。

 

歯科医院で咬み合わせを再調整することで、舌が正しい位置で動きやすくなり、発音のしやすさが改善されます。違和感が強い場合は早めに相談すると安心です。

 

入れ歯の厚さを調整する

入れ歯の床(ピンク色の部分)が厚すぎると、舌が動くスペースが狭くなり、発音がこもってしまうことがあります。特に保険の入れ歯は厚めに作られることが多いため、「声が出しにくい」と感じる方も少なくありません。

 

この場合、歯科医院で厚みを削って薄く調整することや、金属床などの自費入れ歯に変更することで、舌の自由度が上がり喋りやすくなります。

 

 

入れ歯の定期的なメンテナンスで快適さを向上させる

入れ歯は毎日使うものなので、時間が経つと少しずつすり減ったり、歯ぐきとのフィット感が変わったりします。このズレが喋りにくさや噛みにくさを引き起こす原因になることもあります。

 

定期的に歯科医院でチェック・調整を受けることで、常に快適な状態を保ちやすくなり、喋りにくさの改善にもつながります。「違和感があるけど我慢できるから…」と放置せず、定期的に診てもらうことが大切です。

 

喋りにくさが改善できないときは「インプラント義歯」の選択肢もおすすめ

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入れ歯の調整や練習をしても「どうしても喋りにくさが残る」「会話中に入れ歯が外れそうで不安」と感じる方も少なくありません。どんなにぴったり作った入れ歯でも、総入れ歯には固定源がないため、予期せぬ動きには対応できず、外れそうになる場合もあります。

 

そのような場合には、インプラント義歯(オーバーデンチャー)という治療法を検討するのもおすすめです。

 

インプラント義歯の特徴

インプラント義歯は、2〜4本程度のインプラントをあごの骨に埋め込み、それを支えとして入れ歯を固定する治療法です。

 

通常の入れ歯のように歯ぐきの上に置くだけではなく、インプラントでしっかり支えるため、外れにくく安定感が高いのが特長

 

入れ歯部分は自分で取り外して清掃できるため、清潔に保ちやすく、長く快適に使うことができます。

 

【インプラント義歯のメリット】

 

  • ・会話がスムーズになる
    • インプラントで入れ歯が固定されるため、話している最中にズレたり外れたりする心配が少なく、発音が明瞭になりやすいです。

 

  • ・しっかり噛めるようになる
    • 食事の際にも入れ歯が動かないため、硬いものや繊維質の食べ物でも噛みやすくなります。

 

  • ・費用や負担を抑えられる
    • フルインプラントに比べると必要な本数が少ないため、費用も身体への負担も軽減できます。

 

  • ・取り外しができて清掃しやすい
    • 通常のインプラントのように固定されっぱなしではなく、入れ歯部分は外して洗えるので、衛生的に使えます。

 

  • ・見た目も自然で若々しい印象に
    • 金具が目立ちにくいデザインも可能で、入れ歯だと気づかれにくい自然な仕上がりになります。

症例紹介:喋りにくい入れ歯が安定した70代後半の男性

治療前

 

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治療後

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  • 年齢・性別: 70代後半・男性
  • お悩み: 上の入れ歯が外れやすく、会話中にズレて喋りにくい不安があった。
  • 治療内容: 残っていた歯を抜歯し、骨のある部分にインプラントを追加埋入 → 義歯を固定。
  • 術後の変化: 入れ歯が安定し、発音が明瞭になり、食事も会話も安心して楽しめるようになった。
  • 患者様の声: 「手術は思ったより楽でした。今は声も出しやすく、人前で話すのが気にならなくなりました。」

 

患者様は、長年「入れ歯が外れて喋りにくい」という不安を抱えていました。インプラント義歯により入れ歯がしっかり安定したことで、発音が明瞭になり、安心して会話ができるように改善

 

治療後は「人前で話すのが怖くなくなった」と前向きな気持ちを取り戻され、外食や交流の場にも積極的に参加できるようになりました。

 

このように、インプラント義歯は喋りやすさや会話の自信を回復し、日常生活の質を大きく高める治療法といえます。

 

福岡で入れ歯の悩みを抱えている方は加納歯科クリニックへ

 

写真8

加納歯科クリニックでは、入れ歯専門外来を設け、保険診療の入れ歯から自費の精密入れ歯、さらにはインプラント義歯まで幅広く対応しています。咬み合わせの理論に基づいた診査・診断を行い、「喋りにくい」「ズレる」といった入れ歯特有の悩みに合わせて最適な治療法をご提案します。

 

「入れ歯が喋りにくい」「外れやすくて会話に自信が持てない」などでお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。自然な発音と安定した噛み心地を取り戻し、会話・食事・笑顔に自信を持てる生活を一緒に目指しましょう。

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